戸田光太郎の2000年日記

2000年2月10日 

2000年
2月10日(木)

シンガポールの英国人Cから電話。
この流れだと近々シンガポールに行くことになるかもしれない。ついでにヴェト
ナムも回りたいが、どうなることか。
アンナマリアと連絡。彼女は明日、休み。
昨日作って寝かせておいた茄子と牛挽肉のカレーが熟成されてめちゃくちゃに旨
い。夕食はそれとセロリとトマトのサラダ。オーストラリアのワインで。昨日
の、トンカツを揚げて作ったカツ丼も大当たりだったし、もっと本気で料理をや
ろうかと思う。
須賀敦子著「トリエステの坂道」読了。◎。PHP「Voice」編集部の方に頂いた本。
特に中ほどの家族の描写が抜群。非常に長くミラノに住んだ著者ならではの時間
感覚がいい。これは書き飛ばせるような類の文章ではなく、歳月がゆっくりと堆
積していくように書かれたものだ。満喫。
夜、二章分書いてD出版にメールで送る。これだけ書いて単行本三分の一以下の
分量だというのが悲しい。「トリエステの坂道」のように周辺の雰囲気描写をもっ
と深く組み込むべきだろう。水増し、ということではなくて。今書いている僕の
文章は、余りにも贅沢に材料を惜しげなくブン投げているような気がする。M出
版編集長、教えて!




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